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世界に誇れる医療と健康保険制度を持つようになった日本ですが、
私の母が、心不全で倒れて、病院へ入院したときに、診断してくれた院長の言葉が印象的でした。「母の母は、お医者さんにもかからず、104歳まで長生きしたのですが」と私が申しますと、「それは、医者にかからなかったからですよ」という返答でした。
この言葉を反芻し、良く考えてみると、検査設備と大勢の医師、看護師を持つ病院で診てもらって、命は救ってもらえるのであるけれども、医療を信頼し、全面的に信頼したばっかりに命を落とした人も多いのではないだろうか。
★自分の親族のことを、列挙してみたい。
京大病院での話(=明治時代)
1)「104歳で死亡した祖母」の夫は、明治時代のことであるが、その当時京大病院で腕利きであったという内藤という医師によって、胆のうの手術をしてもらったのであるが、手術途中で、出血多量で、内臓を放り出したままで死亡したそうである。その当時では、輸血とか、そのような対応はなかったのであろうか?
老人性肺炎の話
2)私の祖父は、83歳で死亡しましたが、医師の誤診が命取りとなりました。いつもかかっていたかかりつけの医師は、祖父がいつも神経痛で診てもらっていましたが、いつもの「肋間神経痛」ですよ」ということで、軽く診断されたのであるが、すでに治療が遅れ、この誤診が原因で命を落としました。
様態が、おかしくなって別の医師(=元軍医さんで、腕の立つ有名な医師)にみてもらったところ、もうあと、24時間以内に死亡するでしょうという診断でした。死亡原因は、老人性の肺炎です。
祖父は、風呂上りに、冬であるのに薄着でいたのですが、風邪をひき、肺炎にかかっていた、しかし、「肺炎になっても、老人というのは、高熱がでない」ので肺炎が見逃されてしまう」こんなことは、素人が知っているわけがない。また、初診の医師が、胸をたたいてみれば、肺炎になって、肺に膿がたまっている[膿胸」になっていることがわかれば、すぐに肺炎の治療ができていたのではないだろうか?」ということなのです。
つまり、空洞のはこを叩けば、「こつこつ」と軽い音がするが、中にものがつまっていると、「ごつごつ」と重い音がする=人間の胸もこれと同じで、初診の医師が、この基本を守っていたら、肺炎の初期の段階で、治療していたら回復していたかもしれないのであった。
怖い抗生物質「レボフロサキシン」
3)死亡にまでいたらなかったが、現在のインターネットのおかげで
私の家内は、命拾いをしました。
風邪をひいて、いつもの病院で咳を止めるために抗生物質の咳薬をもらったのであるが、夜中に全身に振いが起こり、大変に苦しくなったのですが、大したことはないだろうと、救急車も呼ばず、夜間救急の日赤病院へ連れて行きました、病院構内で一歩もあるけなくなり、ようやくなんとか、受付まで行き、夜間の診断をうけ、CTによる検査と点滴をうけて、研修医の方は「なんら身体には異常が見つからない」という言葉で
2万数千円の費用を払ってから帰宅しました。
しかしながら、その翌日も同じ症状が起こり、今度は、救急車を呼んで、夜間救急の日赤病院に行きましたが、病院では前の日と同じ、「原因不明」点滴だけで帰宅しました。インターネットで調べてみると、風邪の咳によく効く抗生物質の「レボフロサキシン」という薬の副作用であると判明しました。こんなときに、インタネットは「神様」であるといえましょう。翌日は、このくすりの服用をやめ、念のため、この薬をくれた病院にもどり、再度診察をうけ、入院2日でもとの体にもどりました。
これまでの通院で5万円を超す治療費用でした。このような、状況をみると、医者好きで、医療を信用するとひどい目に合う」ということは明らかであると思います。
風邪を引かない体をつくって、皮膚を鍛え、栄養に注意して、生活することが大切であると思われます。
女性によくあるのは、便秘です。ある時に、わたしの家内は、大正製薬の「コーラック」という便秘薬を就寝まえに服用しました。
ひどい便秘だったからでしょうか、夜中に心臓が止まりそうになり、救急車で救急病院にはこばれました。病院で処置してもらったので助かりましたが、この便秘薬は強い働きがあり、便を押だすので、肛門近くに、栓を詰めた状態で服用すると、ちょうど難産の女性が死亡するような状態となるので、非常に危険な薬です。
万一、死亡しても、だれが責任を取ってくれるのでしょう。薬局で購入た薬を飲んで、たとえ死亡して自己責任で服用するだから、仕方がないのでしょう。
もうすこし、弱い薬、漢方薬を服用すれば、安全にできることは明らかです。
(つづく)
04042016